あべのキューズタウン

  • 商業施設

1976年、大阪南の主要拠点である阿倍野(天王寺)駅前に阿倍野再開発事業で最初に都市計画決定されて以後、すでに30年以上の歳月が経過している。施行区域面積28haという広大な再開発事業は、これまで大阪市主導で進められ順次整備されてきた。当プロジェクトは、その再開発事業の中でも集大成ともいえる駅前最大の敷地を有する商業プロジェクトである。
圧迫感を抑えた、低層型の街に開いた商業施設であり、地元に評価を頂き大阪市特定建築者公募で選定された。アウトモールとインモールの両方を備えたハイブリッドモールは各要所に地域の交流の場を備え、地域に開かれた時間消費型ショッピングセンターである。
ファサード計画は、阿倍野筋に面する約300mの壁面を立体的に分節化し、地上部街路から屋上までのテラス、パティオなど緑に溢れた開放的な空間を構成。外観の大きなガラス屋根やテント屋根の天蓋は人々が集まる場の形成しているイメージを外部に発信している。

DATA

所在地 大阪府
主要用途 物販店舗
建築主 東急不動産株式会社
竣工 2011年3月
施工会社 株式会社竹中工務店
延床面積 183,730.4㎡
構造 S・RC・SRC造
階数 B2F~6F
竣工写真 東急設計コンサルタント