東急南町田グランベリーパーク 南北自由通路
- 社会基盤(土木)
南町田グランベリーパーク駅の線路上空に架ける歩行者通路(南北自由通路)の設計業務である。
橋長約45mの橋梁であり、歩行者が不快に感じない固有振動数を確保するのが課題であったが、線路上空で桁高制限があるため一般的な桁高を高くして剛性を高める手法や中間支点を設ける手法が採用できなかった。そこで、桁断面の剛性を逆に下げて桁たわみを大きくする構造により、不快に感じる固有振動数範囲を外している。ただし、隣接して新設する駅舎部接続デッキとのたわみ差が生じるため、たわみの影響を感じさせない対策として、伸縮装置の遊間での塞ぎ板がたわみに追随する構造により、歩行者通行に支障が出ない方法を立案した。
【担当者のひとこと】
南北自由通路については、一般的な設計手法等の既成概念に拘ることなく、可能性を追求することで、周辺との整合をとり、安全かつ合理的・経済的な桁断面と架設方法を導き出した設計ができた。
DATA
所在地 | 東京都町田市 |
---|---|
発注者 | 東急電鉄㈱ |
竣工年 | 2019年 |
業務概要 | 橋梁設計 |
事業分野 | 道路構造物 |
構造概要 | 上部工:上路式鋼床版箱桁橋 |