- 所在地
- 沖縄
- 主要用途
- ホテル
- 建築主
- オリオンビール株式会社
- 竣工日
- 2014/06/14
- 施工会社
- 金秀・清水・大米・屋部大城建設工事共同企業体
- 延床面積
- 34439.4㎡
- 構造
- RC造SRC造S造
- 階数
- 13F
- 竣工写真
- 川澄・小林研二写真事務所
「沖縄美ら海水族館」「エメラルドビーチ」を擁する海洋博公園に隣接した計画地。
建築・インテリア・ランドスケープ・ライティング・土木の設計事務所7社による協働のもと、沖縄北部地域への新しい観光モデルを形成し、従来の沖縄観光の流れを変えるホテルリゾートを創出した。
沖縄の防風林「ハッピーツリー」と呼ばれる福木(フクギ)をホテルロゴマーク・インテリア・外構・照明計画へ展開し、基本理念の共有と内外の連続性を図った。遠景の伊江島、近景のエメラルドビーチと正対する客室は50㎡超の2グレード238室が全オーシャンフロント。500㎡大宴会場を含む2つの宴会場、屋内外に3つのプール、タラソ&スパ、10種類以上のバリエーション豊富なレストラン、掘削長1,500mの温泉大浴場などを有する。海底に眠る板干瀬(いたびし・板状の琉球石灰岩)が隆起した形をモチーフとした基壇部、帆船を模した流線型の上部デザインにより、曲線美を活かし、伸びやかな建築デザインとしている。
海とリゾートを一体に繋ぐ芝生広場やインフィニティーエッジのプール、隣接地の備瀬フクギ並木と繋がる植栽計画、敷地中央に現存する拝所(神様達と話ができる神女のお祈りの場所)との伝統継承など、ここだけのオンリーワンリゾートの風景創りに注力した。
環境配慮においては、国土交通省による「省CO2先導事業」として、デシカント空調を主体とした省エネルギーシステムを全館に展開している。