難波の梅小学校
- 学校・教育
本学校施設を一言で例えるならば「無地」であり、児童の学校生活を包み込む形と仕上げを吟味し、機能的かつシンプルな器となることを目的とした学校である。普通教室は前面の多目的スペースと廊下を含めると倍のスペースを有している。各教室は壁で区切り廊下側は可動式間仕切りとすることで、閉じれば従来の教室、開放すればオープン型教室となる。従来の学校形態の延長上に余白のスペースがあることで、その使われ方は教育の現場で自然に先生と児童が工夫し発展していくことを期待する。設計においては採光や通風、水周りなどの空間の快適性に配慮した。また、尼崎市の教育委員会では内装の木質化に力を入れており、教室廊下とも床はフローリング仕上げ、壁はシナ合板で統一されている。色を用いる部分は便所や案内に限り、建具からサインに至るまで色彩の使用を控えたことで素材本来の美しさや力強さが引き立つ結果となった。掲載写真は竣工時の写真であるが、今後ここに児童の作品や先生のポップが貼られ、友達や先生との生活が学校に彩りを加えることを想像して頂きたい。
DATA
所在地 | 兵庫県 |
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主要用途 | 小学校 |
建築主 | 尼崎市 |
竣工 | 2016年4月 |
施工会社 | 柄谷・昌平共同企業体、柄谷工務店 |
延床面積 | 12,113㎡ |
構造 | RC造 S造 |
階数 | 4F/0F |
竣工写真 | エスエス大阪 |